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トーキン★カフェ > スターバックス コーヒー ジャパンCEO 関根 純さんインタビュー 
スターバックスコーヒージャパンCEO 関根純さん
カフェトラ管理人suedeがゲストを迎えてお送りするトーキン★カフェ。
実に3年半ぶりの更新となるこのコーナーなんですが、なんと今回のゲストはまさかまさかの、スターバックス コーヒー ジャパン関根CEOがご登場です!!
世界一のコーヒーチェーンとして誰もが知っているスターバックスコーヒー。
その日本法人のトップがカフェトラにご登場頂いて、インタビューする事自体、奇跡的!
2011年12月にオープンした「スターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店」のオープン記念トークセッションにご来福頂いた関根CEOに体当たりインタビューさせて頂きました。
カフェトラだけの超貴重なインタビュー、とくとご覧あれ!
※本取材は2011年12月に行ないました。

suede(以下●):初めまして。カフェトライブというサイトの管理人を務めさせて頂いております、suedeと申します。本日は貴重なお時間を頂きまして誠にありがとうございます!当サイトは、福岡を中心に九州各地のカフェユーザーにご覧頂いているサイトです。ですので、本日はそんな「一カフェユーザー、一スターバックスユーザー」の目線でご質問させて頂きたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

関根CEO(以下■):こちらこそ宜しくお願いします。

●いやしかし、こちらの太宰府天満宮表参道店。すごいですよね。先程、建築家の隈研吾さんとのトークセッションもお聞かせ頂いたんですが、実に隈さんの情熱がこもった素晴らしい店舗になりましたね。

■ありがとうございます。私自身、本当に「世界のスターバックスに誇れる店舗」に仕上ったと思っております。

●まさに「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプト通りの店舗です。この木組み構造は一度見たら絶対に心に残るようなインパクトがありますよね。いや本当に、このような素晴らしい店舗を福岡に作って頂きまして、福岡のカフェファンを代表して御礼を言わせて頂きます。ありがとうございます!

■いえいえ、こちらこそそう言って頂きましてありがとうございます。

●さて、関根様がCEOにご就任されて約半年という事なのですが、福岡や九州はよくお越しになられているんですか?

■就任してからはこれで3度目です。

●福岡の印象はどうでしょうか?

■はい、印象と言いますか…。実は、私自身の出身が、北九州の枝光というところなんです(笑)。

●え!そうなんですか!福岡のご出身なんですか!

■そうなんです。小学校2年まで住んでおりまして。

●それは大変失礼致しました!

■いえいえ。ですので、元々九州自体には非常に馴染んでおりますので、街の様子も、博多弁もちゃんと理解できております。馴染みすぎておりますので、特に印象という印象もないんですが(笑)。

●そうですよね。地元のようなものですよね(笑)。なんだかすごく親近感が湧いてきました(笑)。

■しかし、九州の街は以前に比べて非常に活性化しておりますね。今、東日本はどうしても震災の影響で色んな面でナーバスにもなっているのですが、そういう面では西日本・九州は非常に元気ですし、とてもいい印象を持っております。

●ありがとうございます。さて、関根CEOの事業戦略のひとつに「イノベーションへの挑戦」というものを掲げられておられるのを拝見したのですが、確かにこれまでにない新しいメニューの開発や、この太宰府天満宮表参道店のような斬新な店舗の出店といった新しい取り組みも多々見受けられるのですが、今後の具体的な戦略などございましたらお聞きできないでしょうか?

■そうですね、まず、我々は会社組織ですので、常に会社を成長させていかなければならない訳です。ということは、これからも店をたくさん作らなくてはならない。その為には色んなパターンがあるんじゃないかな、と思っている訳です。

●なるほど。

■これまでは出店については市の繁華街ですとか、ある意味ひとつのパターンを持っていた訳なんですけど、それだけではなかなか展開が広がらないね、と。もちろんこの太宰府天満宮表参道店のような素晴らしい環境の中に店を作ると言うのは、自分達の力ではなかなか実現できないんですが、様々な方達と一緒にコラボレーションすることで、今後、都市や地方、それぞれに違ったパターンの店舗を作ってもいいんじゃないかと思っております。

●では、既にまた新たなプロジェクトが動いているという訳なんですね。

■対外的に発表できるものはまだないんですが、ひとつは小規模でもう少し身近に馴染んでいただけるような店舗があってもいいと思っています。売上もそう大きくない、お客様の数もそんなに多くない。それでも成立するようなものというのはものすごく必要性があるのではないかと。これを今後の戦略の中で考えて行きたいと思っています。

●おお!じゃあ、もっと身近にスターバックスを感じる事ができる訳なんですか!

■はい。それから、逆に言うともっとメガストアですね。もっと大きなスターバックスを作ると言う考えもあります。

●大きなスターバックス!

■アメリカのニューヨークにもこの間、新店ができたんですが、広さが300坪だとか言ってましたからね。

●300坪!そんな大きなスターバックスがあるんですか!

■はい。アメリカにはそのような店もありますので、まあ、小さい店から大きい店まで色んなビジネスのパターンを考えていきたいと思っております。

●それはとても楽しみです!それでは次の質問に行かせて頂きたいと思います。

■はい。

●当サイトは個人経営のカフェを中心によく取材させて頂いているのですが、当然スターバックスさんにくらべると規模や資金力など全然小さい訳でして。最近の不況もあって日々四苦八苦しながら営業をされているんです。そういったある意味「同業者」である個人経営のカフェオーナーさんに、何かひとこと頂く事はできますでしょうか?

■いや、そんな厚かましい事はとても言える立場ではないですよ(笑)。

●いえいえ、きっと関根CEOからお言葉を頂く事がきっと日々の営業の糧になると思うのです。

■それぞれのオーナーさんがきちんと特色を持たれていて、お店を作られて。それはもう素晴らしいお店がたくさんあって。どちらかと言えば、我々の方が学ばなければならないことがたくさんあるかなと思っております。このビジネスというのは、「お客様からどう理解されるか、その為に何が武器なのか、お客さんに対して自分達の持っているアイデンティティをどう出せるか」というのがすごく重要じゃないのかなと思っております。

●なるほど。

■スターバックスはまさしく、それそのものでございまして、スターバックスというブランドを働いているパートナー自体が大好きですし、お客様にはそれ以上に大好きだという方がたくさんいらっしゃいますし、それで成り立っているようなものです。ですので、成功されているお店の方は、やはりお客様に対してしっかりとアイデンティティを出せているところが多いんじゃないかと、端から見て思っております。

●なるほどですね。「お客様からどう理解されるか、その為に何が武器なのか、お客さんに対して自分達の持っているアイデンティティをどう出せるか」。非常に参考になります。ありがとうございます。
さて、もっと色んなお話をお聞きしたい所ではありますが、そろそろお時間がきてしまいました…。最後に、九州のスターバックスファン、カフェファンに何かひとことメッセージを頂けますでしょうか。

■いや、もう、私どもはとにかく、最高のスターバックス・エクスペリエンス…すなわち、この空間の中でスターバックスを楽しんで頂くということがメインだと考えておりますので、その為にパートナー達も一生懸命やっております。私どもを育てて頂くのはお客様であると思っておりますので、もう、どんどんワガママを言って頂きたいですね(笑)。色んなワガママにできる限りお応えしていくことこそ、我々がさらに大きな成長ができる事であると思っておりますので。今後ともスターバックスを宜しくお願い致します。

●ありがとうございます!!本日はご多忙の中、お時間を頂きまして本当にありがとうございました!!


という訳で、スターバックスコーヒー関根CEOへの直撃インタビュー、いかがでしたでしょうか。
当日はTVや新聞など、大手メディアさんもたくさん集まったトークセッションだった為、インタビュー時間も短かったのですが、できる限りの事をお聞きできたかな?と思っています。
関根CEOの印象は、とにかく腰が低い方で、他のメディアさんの取材にも実に丁寧にお答えになられてました。
最後は特別にツーショット写真も撮影して頂きましたよ。
これからのスターバックスコーヒーにも俄然目が離せませんね!

スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社
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