第5回目のトーキン★カフェ。ゲストは現在人気急上昇の北欧テイストあふれる「ダーラヘスト・カフェ」のオーナー・橋口さんです。さわやかで暖かみのある店内で、ダーラヘスト・カフェのコンセプトでもある「北欧」をテーマに色々お聞きしております。しかも橋口さんとスウェードの意外な接点も発見!自分的にはかなり楽しいインタビューになりました。
※この取材は2004年当時のもので、現在とは異なる内容もございます。


<1>
スウェード(以下●)今日は人気赤マル急上昇中のカフェ、ダーラヘスト・カフェさんにお邪魔して色々トークして行きたいと思います。よろしくお願いします。
橋口(以下■)よろしくお願いします。
●ダーラヘストさんといえばもう、この北欧の雰囲気が特長なんですけども、僕は最初こちらにお伺いしてこのカウンターのブルーにやられちゃったんですよ。スゴクいい色ですよね?
■ありがとうございます。スウェディッシュ・ブルーっていうんですよ。こんなブルーが北欧にはよく見られるんです。
●そうなんですか。それでまず今回のインタビューでお聞きしたかったのが、どうして北欧というか、スウェーデンだったんでしょうか?
■そうですね、北欧と言えばデザインとか家具とかが注目されがちだけど、それだけではない北欧が気になりだして。例えば、スウェーデンという国は福祉だとか環境問題だとかそういうものに国をあげて取り組んでいるんです。そういった事にすごく興味がありまして。
●なるほど
■日本の昔の社会っていうのは、特に高度経済成長の流れからいうとアメリカの右に習えで大量生産、大量消費という感じだったじゃないですか。
●そうですよね。特にバブル時代にはそんなカンジでしたよね。
■で、安価なものを使い捨てする、と。
●はいはい
■そういうものが20世紀半ばくらいで結構流行りがちになってたわけなんですけど、 そうではなくて、ひとつの物を長く使う感じなんですよ。「サスティナブル」っていう言葉なんですけど。
●「サスティナブル」?
■はい。「サスティナブル」っていう言い方をするんですけども、例えば「スローフー ド」という言葉もそうだと思いますし、デザインを変えてみる「リデザイン」ですとか、 「リユース」とか抑制する「リデュース」とかですね、そういったものが「サスティナブ ル」という流れなんですね。
●なるほど
■要はひとつの物をデザインを変えたり要素を変えてまた何かに使おうという事なんですよ。単純にどんどん作ってどんどん捨てるんじゃなくて。ひとつのものをいろいろ工夫しながら使っていこうと。そうする事によって環境問題っていうものに自然と取り組む事にもなるんですよ。
●なるほどねー。確かにそうですよね。長く使うことで消費も減るし。
それが北欧の人達っていうのは何も考える事なくそれが普通だというような感じで生活しているんで、実際にはそれが自然が破壊されていくのを抑える事になっているんですよね。
●非常に人間味にあふれているというか、そんなお国柄なんですね。
■それにあそこの人達は自然をすごく大事にするんですよ。例えば夏と冬でもかなり温度差がありますし、冬だと吹雪になって雪が積もって外に出られないという状態な んですけども、夏の太陽が出てる短い期間のうちに太陽を燦々と身体に浴びてやろうって感じで裸になって外に出よう、というような感じなんですよね。街全体もそうですし、国全体も環境問題っていうのに自然に取り組んでいるという。それをこう日本も やっていけたら・・・って言ったら大袈裟なんですけど、日本とスウェーデンっていう のは結構似てるところがあるんじゃないかなって思うんですよ、国としては。
●ふむふむ
スウェー デンっていうのは小さい国なんで産業国っていうよりも生産はあまり出来ないんですよね。じゃあ何を売ってるのかっていうとアタマを売ってるんですよ。ノウハウだと か。今IT業界の中では物凄くトップの方をいってますしね。アメリカに次いで二位と か。
●あーそうですよね。携帯メーカーのエリクソンとかすごい有名ですもんね。
■そうですそうです。環境問題に自然に取り組んでる状況がありながら、電子関係や情報関係、通信もそうなんですけどすごく伸びている国でもあるんで、そういうとこ ろを含め見習っていくべきものの一つじゃないかな?って思うんですよね。それで興 味を持ち始めたっていうのがありますね。
●特に北欧とかってあれですよね、林業じゃないですけど、家具関係が盛んじゃないですか。ということは木材を代表とした資源が多くあって、古くから木工業が盛んだからこそ環境問題にも当たり前に取り組んできたという土壌があるんでしょうね。着るだけじゃダメなんだと。
■そうなんですよ。



●日本とかはさっきもありましたけど大量生産、大量消費の代表的な国って感じですもんねえ。資源とかもすごくムダに使われているっていう部分とかありますしね。
■そうですよね
●北欧では使える物を長く使おうというか、そういう感覚を持ってる国だと。
■そうなんです。いきなりカタイ話になっちゃって申し訳ないですけど。(笑)
●いえいえ(笑)とんでもないです。そういう社会的な面が出てますけども、普通に好きだなぁっていう部分から見てもスウェーデンっていろいろ特徴があると思うんですけど、最初の入り口っていうのはやっぱりカッコ良さみたいなそんな感じでしたか?
■そうですね。実はお店をやろう、こういうカフェをやろうと思った時に大体コンセ プトを決めたりとかどういう内装にしようかっていうモデルになるようなものを探していくじゃないですか。頭の中であったとしても。
●ですね
■その中で、私も東京の方にいたものですから、いろんなカフェをまわったりだとか、 いろんなお店をまわったりして、どういう感じにしようっていうイメージ作りをしてたんですけど、なかなか「こんな店にしたい!」っていうものが正直無かったんですよ。
●そうなんですか
■料理がおいしいとか、接客が素晴らしいとかっていうお店はあるんですけど、まず 内装だけを見ても「あ、いい!」っていうお店にしたいっていうのがあったんですよ。 でもそれがなかなかピンとこなかったんですね。それでヨーロッパの方を買い付けを兼ねてまわってる時に、スウェーデンのとあるカフェに行って「あぁ、ここだ!」と。 (笑)「こんな感じだ!」と。(笑)
●なるほどー。じゃ今のお店と結構似てるテイストのお店だったんですか?
■そうですね、実際にお店の中の白木を使ったりだとか白を基調にしたりだとか、スウェディッシュブルーですね、こういうのを基調にしてるっていうのはそこからきてますね。
●そのお店の出会いがダーラヘストを生んだと。
■でも中身っていうかシステマチックなところは全然違いますけど、内装に関しては参考にしてますね。
●スウェーデンにはちょこちょこ行かれてるんですか?
■私は最初の買い付けの段階で行ってるだけで、後はうちの吉水が買付けに行ってます。彼女は雑貨だけでなくインテリアやお店全体のコーディネートもやってます。
●僕が最初取材した時に福岡にはいろいろカフェがありますけど、なかなか無い雰囲気だなって思ったんです。
■はいはい
●それこそスウェディッシュカラーじゃないですけど、白木だったりカッコいいブルーだったり、こういう統一されたインテリアだとかデザインだとかでですね、雰囲気的に明るくなるような気持ちいい感じがしたんですよ。
■そうですか、ありがとうございます。(笑)
●そういうカタチで10月18日にお店をオープンされて今までやってこられた中で、お店の難しさっていうか大変さみたいなところはありますか?
■そうですねぇ、やはりお客様はいろんな方がいらっしゃるという事はありま すよね。(笑)あとは同じ世代の人間だけではなくて若い方やそれこそ赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで幅広い層の方々に来て頂いてるので、そういう方達への 接客自体はうちのスタッフも良く出来ているんじゃないかと思うんですけど、やはり人それぞれいろんな考えがあったりだとか、こういう事して欲しいだとか、お店に対しての要望っていうのがあると思うんですよね。それがこううまく反映出来てい れば良いんですけど、そういう部分っていうのは言ってくれるお客様もいれば、内に潜めて「ここはああだった、こうだった」って思う方もいらっしゃるじゃないですか。 (笑)
●はいはい、そうですよね。
■で、そこで「満足して頂けたのかな?」っていうね、そういう満足感みたいなのがなかなか分かり難いというか。どこまでが満足かっていう、もしかしたらそれはすごく 高い位置にあるものなのかも知れないですけど、どこに行けば満足出来るのかっていうね、そういうのは自分達の中ですごく思ってますね。
●指針が無いだけにそれはなかなか難しいところでしょうね。
■はい
●最近ではいろんなメディアさんにも取り上げられたりして幅広い層のお客様が来られてると思うんですけど、やっぱり地域の方っていうのが多いんですか?
■はいはい、やっぱり多いですねー。この近辺、特に薬院っていう場所が周りのお店 もそうですけどすごくオシャレな店が多いじゃないですか。
●今注目されているエリアのひとつですからね。
■そういう関連からか、周りのお客様にはすごくよくして頂いてます。それ以外でも遠方から来て頂いたりとか、特にコーヒーに関しては私も六本木の方で修業してきまして、そこで使ってた豆とかマシンを使ってるので、わざわざ東京から来て頂いたお 客様もいらっしゃるんですよ。
●そうなんですかー!それはスゴイですね。
■そうそう。「下手なものは出せないぞ」っていうね。(笑)
●出せませんね(笑)いろんなところで名前が出るようになったら逆に色んな目がありますからね。(笑)
■本当にそうですよね。(笑)