昔からよく聞く珈琲のひとつで、ご年配の方もよくオーダーされるコーヒーメニューの中に「アメリカン」があります。

しかしこの「アメリカン」、最近のカフェではあまり出されないようで、流行の某シアトル系コーヒーショップで「アメリカン下さい」とオーダーされたスタッフは、意味がわからず悩んでいたそうで・・・。
さて、そんな哀愁も感じられる「アメリカン」とは一体なんなんでしょう?

「アメリカン」とは一般的に「軽めで薄いコーヒー」という事で通っているみたいですが、実際は「浅煎りの豆をたっぷり使った」贅沢なコーヒーなんです。

かつてアメリカがまだイギリス植民地だった頃、アメリカ独立時に品薄になった紅茶からの代替がアメリカでのコーヒーの味わいに影響したといわれています。

飲み口は軽いですが、香り豊かで薄いなんてことはないんです。でも、それが何故「薄い」コーヒーになったのでしょう?

アメリカの人はあの通り大型。当然ドリンクも大型で、その昔日本で提供するのに、アメリカ風に仕立てるには使用する豆の量は同じで、お湯でカサを増やす・・なんて少々セコイ淹れ方が定着してしまいました。それで、お湯で割る=薄い、というスタイルになったそうです。

現在のコーヒーショップには「アメリカーノ」というメニューがあって、
これは「エスプレッソ」をお湯で割ったもの。エスプレッソは濃縮コーヒーみたいなものですから、これは「アリ」なんでしょうかね。

それでは、今度カフェに行った時に「薄くないアメリカン下さ〜い」って一度オーダーしてみましょう(笑)。さてさて、どんな反応が返ってくるやら。


「ブラジル」(ボアビスタ農園)
浅煎りのタイプの豆として不可欠なブラジル。世界最大の生産国でその品質もピンキリです。日本では「サントス」あたりがメジャーですが、現在の「サントス」は「キリ」に限りなく近く、言わば増量的なアイテムで美味しさとはもはや無縁のものです。 コーヒー本来の美味しさを持つ在来種で、かつ安定した品質の農園モノを入手するのは、意外と大変なんです・・ ボアビスタ農園はオークション入賞履歴もある優れた作り手。最近のブラジルにありがちな渋みがなく、ナッツのような香ばしさとソフトな甘みが魅力的な豆です。