本物のフランスパンを日本に伝える為に来日し、無添加・天然酵母のパンを作り続けて40年。「フランスパンの神様」フィリップ・ビゴ氏による特別 授業が開催されました!(2005.6.29)

今回の特別授業は製パン専攻の1・2年生を対象に行われました。会場である学校内4Fの「COOKING STUDIO BREAD」は独特の緊張感に包まれ、授業開始早々からビゴ氏の流暢な関西弁が教室内に響き渡ります。

ビゴ氏の講義は時に厳しく、時にユーモアのあるもので、氏の半生からフランスパンの生い立ち、さらにはドン・ペリニオンの格言にいたるまで多彩 な内容。そんな氏の一言一言を聞き漏らさぬよう、生徒達はノートをとりながら真剣に耳を傾けていました。

場所を移動して今度は実技を含めた講義に入ります。パン作りに重要な生地の仕込み。フランスパンは「粉と水と塩」という最低限の素材しか用いないからこそ、非常に奥が深く難しいのです。温度と湿度の関係、適切な分量 を常に考えておかないと、おいしいパンは作れません。

生徒や先生も一緒になってパン作りの実技は進みます。ビゴ氏の言葉でもっとも印象に残ったのは「愛情を込めてやさしく作ること」。その裏にはなみなみならぬ パンに対する愛情がありました。

この日はフランスパンだけでなく、様々な種類のパイも制作しました。「ケーキやパイ作りはパティシエだけのものではない。色んな事をやって勉強する姿勢が大事だ」。パイ生地に切り込みを入れながら熱く語るビゴ氏。そしてオーブンで最後の焼き上げ作業に入ります。

ほどなくして、生徒が作ったフランスパンとパイが焼き上がりました。黄金色に仕上がった教室内に良い香りが立ちこめます。素材がビゴ氏と生徒達によって命を吹き込まれ、この世に生を受けた瞬間です。どれもすごくおいしそうに仕上がりました。

生徒の作ったパンを手に、よくできた点と改善すべき点を同時にアドバイスするビゴ氏。最後に行われた質疑応答では生徒の様々な質問が飛び交っていました。
生徒達はこの日ビゴ氏の講義で、
技術だけでない大事な事を学んだように感じました。